Softears 初のエントリークラス&モニタークラスIEM "Volume"
昨年2021年12月22日に Softears の公式微博アカウントで予告されていた、エントリークラスの1D+複合2BAドライバー機 "Volume" が、2022年1月24日の晩に中国で発売されました。
Softears Volume、今晩(1/24)中国で発売!https://t.co/35owm1nuxN
— 森あざらし "Azalush" (@align_centre) January 24, 2022
1DD+複合2BA。クロスオーバーに力入ってるっぽい。HeyGears 3Dプリンタシェルに二次電解着色アルマイトのアルミ製フェイスプレート。
とりあえずJD(京东) で検索して出てきたところ↓https://t.co/J9WpPCrxYy pic.twitter.com/nj246aGCdp
中国での価格は1699元とのことで、今のレートでは約20〜21倍すると、おおよその税込日本円換算になるので、税込3万円台中盤前後あたりでしょうか。
追記:HiFiGo でも販売開始されました。
シェルはお馴染みの HeyGear 社の DLP光造形3Dプリンターで一体成形し、フェイスプレートにはCNC切削アルミ合金に、二次電解着色アルマイト加工を施し、美しいグリーンです。
Softears "Volume"
— 森あざらし "Azalush" (@align_centre) January 24, 2022
BA+DDハイブリッドIEMの写真色々https://t.co/URcFwzsotB pic.twitter.com/YigUCi8lJb
位相ずれを極限まで排除したクロスオーバー回路と物理音響フィルター
Softears Volume では、1基のダイナミック型ドライバーと、2基複合タイプのBAドライバーを採用していますが、電気的なクロスオーバー回路と物理的な音響フィルターによるマッチングをかなり高精度に行っているようで、全体域にわたって「位相ズレ」がほとんどないレベルになっています。
この辺りのクロスオーバーと位相合わせの処理が正確にちゃんとやってあるのが、安価な多ドラメーカー機と一番違う所。(某X7で懲りたw) これは買いでは…🤔 pic.twitter.com/ByjJY5HCkJ
— 森あざらし "Azalush" (@align_centre) January 24, 2022
主な仕様
インピーダンス | 5Ω@1kHz |
感度 | 123.7dB/Vrms@1kHz |
有効周波数特性 | 20-20kHz(IEC60318-4) |
再生周波数 | 8-40kHz |
THD | <1%@1kHz |
ハウジング | 輸入医療用レジン+アルミニウム合金 |
ドライバー | 10mmダイナミック型+BAドライバー×2 |
ダイアフラム | ソフトエッジPU+ベリリウムコートドーム |
中国ポータブルオーディオ界のリファレンスIEM定番ブランド「Softears」期待の新機種
微博などで中国のポータブルオーディオ界隈をウォッチしていると、レビューなどで頻繁に「Softears RS10」がIEMのリファレンス機として比較対象にされるのを見かけます。また、昨年には「RS10」の弟機となる「RSV」がリリースされましたが、「RS10」が日本国内価格で約22万円、「RSV」でも約8万円前後と、依然高級機を中心に展開しているブランドというイメージがあります。
Softears は R&D チームを Moondrop と共有していることでも知られ、その研究開発の成果が Softears および Moondrop の製品としてそれぞれリリースされるため、Moondrop の製品を通じてその高い技術力を実感している方も多いのではないでしょうか。
この「Softears Volume」は、「Moondrop Blessing 2」とちょうどドライバー構成も価格帯も近い機種になりそうで、Blessing 2 も人気のある優れた機種のため、Softears Volume には個人的にもかなり期待しています。