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AFUL Explorer レビュー 〜 AFULエントリー機ながら驚くべき完成度!明るく超ワイドレンジなサウンド

AFUL Explorer 1DD+2BA Hybrid IEM

Sponsored Review
このレビューは、HiFiGo 様よりサンプル機をレビューツアー形式で貸出いただいてのレビューですが、製品の評価は個人的に率直な感想を記載しています。
尚、商品の購入先リンクには各販売元が提供するアフィリエイト型収益化プログラムを利用している場合があります。

AFUL Audio は、独自のアプローチで音響特性を改善する技術を売りとし、次々と人気機種をリリースし、最近注目を集めているブランドです。昨年、AFUL の1BA機AFUL MagicOne」のレビュー記事を書き、その際にAFULブランドの製品開発の背景を調査分析しましたが、技術的に非常に理にかなった方法でドライバーの性能を限界まで高めるなど、正攻法でのチューニングを行う、非常に好感を持てるブランドです。

↑こちらの「AFUL MagicOne」のレビュー記事には、AFUL創業の経緯やブランドコンセプトなども記載しています。関心のある方はぜひ。

その AFUL から、主力の「Performer シリーズ」のエントリーモデル相当に位置付けられる機種として「AFUL Explorer」という $119.99 USD の機種が 2024年5月29日 にリリースされました。

現在、HiFiGo の各ストアにて、日本円で2万円を切る1万円台後半の価格で販売されています。

先に結論を言うと、この機種、この価格帯ではトップクラスのバランスと性能・特性のよさ。シェルの形状や付属品も細かなところまで配慮が行き届き、自分も欲しくなったほか、人にも勧めたくなる機種です。

💡バンド構成の音楽や、ナローレンジな周波数特性の日本のポピュラー音楽 (J-Pop/J-Rockやアニソン等) しか聴かない方の場合、聴いた印象が違う可能性があるので、他の方のレビューも参考にしてください。

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HiFiGo

製品コンセプト

「AFUL Explorer」は、AFULの製品ラインナップの中では、定評ある「Performer 8」「Performer 5」など「Performer シリーズ」のエントリー機、「Performer 3」に相当するポジションの機種として開発されたようです。

また、下記で名称はどちらがよいか?のアンケートを行なっていますが、無限の星々の間の探検 "Explore" を象徴する宇宙をテーマにしたデザインのインスピレーションと、アンケートの結果も受け “Explorer” と名付けられたようです。

そして、「Explorer」の開発コンセプトは、「MagicOne」と「Performer」シリーズ両方のコンセプトを融合し、3つのドライバーを組み合わせて高品質なサウンドを生み出す、ということのようです。

Image credit: AFUL Audio

AFUL Audio の独自技術を結集した "Explorer"

AFUL Audio は、創業時からマルチウェイドライバーの帯域分割に使われる「クロスオーバーネットワーク回路」を統合発展させた「RLC 回路」によるチューニングによって、クロスオーバーだけでなく各ドライバーの出力特性も最適化する技術がコアになった、先進的な音響エンジニアリングを中核にしたブランドです。

さらに、当初から3Dプリントシェルを前提とした、理想的な物理的音響特性を実現する技術も、それらの技術を組み合わせることで、従来のIEMメーカー/ブランドがなし得なかった、最新の技術と知見で、既存ブランド/メーカーの従来型のチューニング技術を超えた一線を画した設計コンセプトのもと、EST型やPM型など高価な特別なドライバーを使うことなく、従来型ドライバーの性能を最適化することで、高いパフォーマンスを実現することに長けているようです。

そして、AFUL Explorer では、従来の「Performance」シリーズの各ドライバーの最適化技術と、「MagicOne」で実現したドライバー性能向上技術を統合し、さらにはAFUL独自のBAドライバーも開発搭載した、新世代の機種のようです。

Image credit: AFUL Audio

参考:「クロスオーバーネットワークとは?」

空気圧バランスシステム/独自開発BAドライバー

AFUL Explorer では、AFUL MagicOne の開発で得られた知見や技術を投入したかのようで、音導管や共鳴周波数を低減するレゾネーター(共鳴制御)の設計が一段と洗練されているように見える他、ダイナミック型ドライバーを搭載したIEMで課題となる、ドライバーの振幅によって鼓膜にかかる圧力を低減するために、空気圧のバランスをとる高いダンピング(制動)性をもつ機構を採用しているようです。

Image credit: AFUL Audio

また、BAドライバーはダイアフラムの素材を変更した独自開発のものを採用している模様。

上の図はBAドライバーの内側を下から見た図になっていますが、おそらくBAドライバーのメンブレンとも呼ばれる、ダイアフラムとダイアフラムを支える樹脂フィルムからなるアセンブリ部品、多くのBAドライバーではPET樹脂フィルムにアルミニウム製のダイアフラムが載っている所、AFUL Explorer のBAドライバーでは、PET樹脂フィルムをデュポン社製の高い変化応答性(コンプライアンス)をもつ素材に変更し、ダイアフラムは軽量で高い剛性を持つ、アルミニウム+マグネシウムの合金製に変更した、独自開発のものを採用しているようです。

これにより、高音域の特性を大きく高め、BAドライバーらしからぬ高音域の再現性を獲得しているようです。

高音域に山や谷のほとんどない理想的な特性を実現

そうした、特性を高めた独自開発のBAドライバーと、3Dプリントによる鼓膜への圧力を低減したダイナミックドライバー、そしてそれらを最適な周波数特性にまとめる RLC クロスオーバー回路によって、3-Way クロスオーバーの機種ながら他ではなかなか見ないフラットな高域特性を実現しているようです。

完全ワイヤレス(TWS)イヤホンでは、Bluetooth SoC に内蔵するDSPで音声信号を直接チューニングすることでこうした特性を実現できますが、パッシブ回路のみの通常の有線イヤホンでこの特性を実現しているのは、非常に注目に値する点です。

Image credit: AFUL Audio

基本スペック

ドライバー構成 1DD + 2BA
ダイナミックドライバー 8mm バイオセルロース ダイアフラム
BAドライバー 独自開発 広帯域 Al-Mg 合金ダイアフラム
感度 108dB/mW
周波数レンジ 10Hz-30kHz
インピーダンス 26Ω±10%
ケーブル長 1.2m
ケーブルコネクター 2-Pin (⌀0.78mm)
プラグ 3.5mm または 4.4mm

パッケージと内容・付属品

AFUL Explorer のパッケージは、本体のフェイスプレートにも通ずる、宇宙をイメージしたデザインのスリーブがついたパッケージで、スリーブを外すと黒いシンプルな箱が現れます。

内容・付属品

AFUL Explorer Accesories

パッケージには、

  • イヤホン本体
  • ケーブル
  • イヤーピース S/M/L 2色
  • セミハードケース
  • 取扱説明書 (英語 / 中国語 / 日本語 / 韓国語) およびアフターサービス
  • 品質検査合格証

が入っています。
4ヶ国語の取扱説明書が入っているのは安心ですね。おそらく機械翻訳のため、日本語版は若干誤訳はありますがw (英語が読める方は英語版で読んだ方が間違いが少ないと思いますw)

イヤーピースは色違いの2種類

イヤーピースは、色違いの2種類が付属しています。本体がブルーなので、軸が青いイヤーピースが似合います。
また、AFUL Explorer はイヤーピースの違いによる音の変化量が少なめなので、あまりイヤーピースで悩まずに済むのは非常にありがたい点です。(もちろん個人差はあると思いますが)

装着感が好みのイヤーピースに換装したり、音質に味付けをするイヤーピースなどを装着して変化を楽しむなど、いろいろ手軽に遊べそうです。

個人的には、Softears U.C. Eartips や、Acoustune AEX70 などがフィット感、音質ともによい感じでした。

付属のセミハードケースはリング付き♪

イヤホン/IEMに付属するケースは、巾着袋や小銭入れのようなもから、セミハードケース、頑丈なプラスチックケース、金属製のケースなど様々なものがありますが、AFUL Explorer の付属ケースで感心したのは、円形セミハードケースながら、カラビナやストラップをつけられるリングがついている点。

これがついている同様のセミハードケース、なかなかありません。(自分が知る範囲では)

これのリングがあると、カラビナやリングをつけて壁のフック等にぶら下げられるだけでなく、ストラップをつけてバッグのポケット等に入れておけば、容易に引っぱり出せるので、実用的な使い勝手がかなりよくなります。

装着感

AFUL Explorer の装着感は、シェルが qdc タイプの耳介にフィットする返しがついた形状のため非常に良好で、長時間つけていても気になりません。

シェルの大きさも大きすぎず小さすぎずで、大抵の方にフィットするのではないでしょうか。遮音性もかなり高い部類に思います。

また、付属のケーブルは L/R それぞれで被覆が1本化されたタイプのため、タッチノイズはほとんど気にならないレベルで、絡まりにくくかなり取り扱いやすいケーブルです。

難点を挙げるとすれば、ケーブルの L / R 表記がプラグ部の後ろ側に記載されて見づらいのと、本体側に L / R の表記がないので、こうしたタイプのイヤホン/IEMが初めての方は、戸惑いやすいかもしれません。プレゼントにも適したパッケージングなので、ちょっと惜しいところです。

試聴前の準備と試聴環境

Burn-in (エージング)

付属の取扱説明書では、バーンインは

  • ソフトな音楽
  • 10時間ごと
  • 計100時間

が推奨とされています。(取説の日本語版では「焼き付き」と誤訳されていますw)

今回は、短期間で評価が必要なレビューツアーかつ家庭の事情などもあり、計50時間ほど、いつもの試聴用プレイリストのランダムリピートで Burn-in しました。Burn-in の流儀や推奨する方法はブランドによって様々で一定していませんが、個人的な経験則から、ピンクノイズ系の音ではなく、実際に聴く幅広い周波数レンジやトランジェント、様々な波形を含む、常用するすべてのDAPに入れてある「試聴用プレイリスト」で行なっています。

参考:試聴用プレイリスト ストリーミング版

試聴環境

試聴には、ESS 製のDAC「ES9068 AS/Q」採用機で音質上の問題が判明したため、Astell&Kern KANN ALPHA(ES9068AS) や FiiO KA17(ES9068Q) の音質評価目的での使用は取りやめ、ポータブルDAPは HiBy R5 Saber (CS43198)のみとし、MacBook Pro 14"(2021, macOS Ventura 13.6.7) に USB DAC として、主に手持ちのドングルDACでは最も音質のニュートラルさに信頼がおける、

を接続し、Audirvana Origin (Mac版) にて、NAS上のFLACを中心とした音楽データの再生の他、YouTube や Spotify 等の各種音源でもテストしました。

尚、ドングルDACを使用する際は、USBケーブルとして、電源線/信号線が完全分離&シールドされ、メーカー付属品より劇的に本来の音質に近づく ddHiFi TC09S のみを使用しています。

音質

💡注意
イヤホン/ヘッドホンの音の感想は、物理・生理的な違いや知覚・認知特性、嗜好などにより、感じ方の個人差が非常に大きいことに充分留意ください。IEC標準に準拠して測定された周波数特性グラフなども、もともとあくまで規格上の「標準耳」を仮定した上での参考値で、全ての人が測定グラフ通りに聴こえるわけではありません。

全体的な印象

AFUL Explorer」、とにかくあらゆる面でバランスがよい明るいサウンド、というのが全体を通じて感じる印象です。音色としては、どちらかと言うと暖色寄りかな?といった感じの、耳触りがよく充分な解像度がありながら、聴きやすい音に感じます。

公開されている周波数特性からも、高音域の出力音圧の変動が少なく、3-way クロスオーバーを含む AFUL 独自の RLC 回路 (R: 抵抗, L: インダクタ(コイル), C: キャパシタ(コンデンサ)) によるチューニングが入念に行われているのがよくわかるような周波数バランスです。

そして、約 $120 USD という価格帯でのユーザー層を想定して、上位機とは若干異なった方向性でのチューニングなどの差別化を図りつつも、全く破綻のない音づくりには感心します。

まさに現代の世界の最先端の音楽に求められる性能を、AFULとしてのエントリー機で実現しているというのは、AFULブランドを初めて知る方にとっても大きな信頼になるでしょうし、この価格帯で音質面だけでなく使用感全体を通じて弱点らしい弱点がほとんど見当たらない设计やパッケージングを行うというのはかなり難しいはずで、AFULの徹底したエンジニアリングやマーケティング、市場調査等の成果が伺えそうです。

AFUL の開発体制や技術の強みについては、AFUL MagicOne のレビュー記事で解説していますが、先行する上位機の「Performer シリーズ」の開発の中で培ったり試してきたであろう技術的ノウハウ等を、満を持してエントリー機に投入したような印象を受けます。

また、「イヤーピースの種類による音の変化が少ない」というのも、気軽に使ってほしい価格帯の機種としてはメリットにもなります。2種類付属する各サイズのイヤーピースのうち、装着感のよいものを選んでもらえればOKというのは、妙に気を使ったりマニアックになる必要もなく、純粋に高音質で音楽を楽しんでほしいというコンセプトの現れとも思えそうで好印象です。

空間表現

AFUL Explorer は、密閉型のIEMとしては非常に広い空間表現力を持っていると感じます。空間の立体表現は基本的に音源側でのミキシングによる効果ですが、音源に忠実な立体感と空間の広がりを感じる印象です。

海外の音源は全般的に立体空間表現に優れている傾向があるため、各音像の立体的な定位を、方向や距離、大きさ、移動などをかなり正確に再現できている印象で、空間の広がりも小空間から無限の空間まで音源のミキシングに応じた空間的表現が心地よく感じられます。感覚的には完全に頭外定位し、英語圏でよく言われる「ホログラフィック」なリアルで立体的な音像表現を感じられます。

一方、日本の音源は立体感、特に奥行きが非常に乏しいミキシングの曲が多いため、奥行き感が少なく横方向に広がったり、頭の周りに張り付いたり、頭内定位してしまうなど、極端にミキシングによる空間表現の違いを感じやすい気がします。

おそらくこうした違いは、それぞれの音楽制作の背景事情を反映したミキシング手法の違いによるものだとは思いますが、AFUL Explorer では、その違いがはっきり現れやすい印象があります。

Kalki - Varanasi (Official Music Video)
各音像の空間上の立体的な配置や移動、広がりを極めて緻密にミキシングされている定番曲。AFUL Explorer では、それぞれの音の空間上の位置関係や音が駆け巡る様子を手に取るように感じられます。

低音域〜サブベース

AFUL Explorer が約 $120 USD のクラスの機種としては非常に優れていると感じるのが、約30Hz〜60H付近の「サブベース(超低音)域」の極めて自然な再現性。日本のバンド系音楽ではほとんど使われない帯域ですが、海外の Pops や EDM ではキックの帯域として非常に重要な周波数帯です。

このクラスの機種で、このサブベース域を過不足なくしっかりコントロールされた状態で再現できる機種は意外に少なく、ほぼトップクラスと言えるのではないでしょうか。バンド系音楽が中心の日本語圏のレビューではまず具体的に触れられない帯域なので、AFUL Explorer のサブベース再現能力はこの価格帯でのクオリティとしては驚くほど正確で特筆に値します。

また、そこから上の低音域も非常に自然ですが、バンド系音楽のバスドラムの帯域、80Hz〜100Hz 付近は若干弱く薄く感じる方もいるかもしれません。が、これは本来音楽を制作するミキシングエンジニアの仕事で、再生機器側にそれを求めるとジャンルを選ぶ機種になってしまいます。

Nora En Pure - Enchantment
イントロの 00:01〜00:03 秒あたりに「ゴロン ゴロローン」というサブベース(超低音)の唸りが入っているこの曲、これが適正なバランスで聴ける機種自体が高級機含めて非常に少なく、AFUL Explorer ではほぼ完璧な音圧で鳴らしてくれます(YouTube ではなぜか聴き取りづらいので、下の各種音楽ストリーミングサービスで聴いた方がわかりやすいと思います)。 また、低音域の特性で聴こえ方が大きく変わるチェロの音色が非常に自然なところも高く評価できる点です。

中音域

ボーカルや楽器などの主役を際立たせる中音域は、とてもナチュラルな質感で表現される印象です。さらに、適度な解像度と分解能もあり、それぞれの音のキャラクターと同時にハーモニーも美しく響かせる絶妙な解像度のバランスにも感じます。

中音域は、どのブランドや機種でも最重要な帯域のため、そうそうハズレることはありませんが、AFUL は得意の RCL 回路によるチューニングと独自のドライバー技術で、「聴いて心地よいポイント」を提示してくれているような感覚です。

Alcest - Opale
中音域に多数の音の層が重なる「シューゲイズ」系の曲も、「ちょうど気持ちよい」程度に、音が塊にもならず分離しすぎることもなく程よく聴くことができ、中音域の表現の絶妙さを感じます。

高音域

AFUL Explorer の AFUL 独自のRLC回路/クロスオーバーを使ったチューニング技術の絶妙さが最もよく表れているのが、おそらく高音域でしょう。
パッと聴いた印象は、明るく華やかさがありますが、「派手過ぎない」上質で自然な明るさ。

AFUL が公開している周波数特性グラフを見ても、実際にトーンジェネレーターで聴感上のレベルをチェックしても、一般的なイヤホン/IEMによくある高音域の8kHz前後付近のピークや谷がほとんどなく、聴感上は14kHz付近までそのまま伸びていくようになだらかで、3-Way クロスオーバーのハイブリッドドライバー機としては驚異的な特性です。

AFUL Explorer - Frequency responce
Image credit: AFUL Audio

このため、高音域の楽器や音のがほぼスピーカーで聴くバランスに近く、誇張されてキツくなったりハスキー気味になることもなく、明るいキャラクターながらも非常に自然な出方をする印象です。特に「女声ボーカルの自然さ」を好む方にはうってつけでは?と思います。

Phildel - Dare
ややハスキーな美声が特徴的な、シンガーソングライター PHILDEL のこの曲、伸びやかなボーカルの倍音の美しさとアップライトピアノの響きがそれぞれ、とても心地よく聴けます。さらに後半のコーラスを含む部分では、AFUL Explorer のもつ正確な立体空間表現で広々とした空間を感じられます。

総評

AFUL Explorer

「AFUL Explorer」、実績ある AFUL の新機種としてなんとなく期待はしていましたが、予想以上の「あらゆる面でのバランスの良さ」に驚きました。しかもこれが $120 クラスの機種だとは。

従来にはないタイプの明るめのキャラクターで、超低音域から超高音域まで世界中のあらゆるジャンルの音楽に対応でき、装着感や付属品含めた使用感も含めたバランスの良い機種として、AFUL Explorer は最初に思い浮かべる筆頭になりそうです。

おそらく日本の代理店を通じて国内発売される際は、日本円で税込で2万円を切るかどうかといった辺りになりそうですが、現時点の為替レートでも2万円弱の1万円台後半で、パッケージングや付属品などの実用性、フェイスプレートの美しさも含めて、文句なしにおすすめできます。

今回は HiFiGo さんのレビューツアーでしたが、この AFUL Explorer は個人的に購入予定リストに入りました(笑

ここ最近の中国・東アジア系メーカー/ブランドの機種は、正攻法の技術的アプローチかつ、「世界の音楽の音の最新動向」をしっかり把握したチューニングの機種が徐々に増えている印象があり、特に AFUL や THIEAUDIO などはそれぞれ異なる確かな技術によるアプローチで優れた機種を生み出していて注目していましたが、今回の AFUL Explorer は大当たりでした。

ただし、日本のポピュラー音楽だけは、周波数バランスや空間表現など、世界の音楽の音質傾向からは異端と言えるほど特異なため、ひょっとすると、人によって好む音楽の「音源ジャンル*」の幅によって、絶賛する方と「それほどでも」という方に分かれるかもしれません。

*「音楽ジャンル」ではなく「音源ジャンル」で分けるのがオーディオ的な観点からのポイント


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